NPO「空飛ぶアヒル」について

東北八重のかわいい芽が出た
東北八重のかわいい芽が出た

夢公園のひまわり畑に、ハイブリットサンフラワーの種をまきました。こちらは5月10日にまいた東北八重とは違って、お馴染みのひまわりらしい花型ですが、大輪の花はことのほか美しいと評判です。

東北八重は、驚いたことに、もう発芽しました。小さな双葉があちこちに顔をのぞかせています。ムクドリやカラスに食べられないことを祈るばかりです。

 

ここでNPO「空飛ぶアヒル」について、少し詳しく説明しておきたいと思います。

創設の発案者は、代表である王増富さん(78)。

王さんは台湾出身ですが、兵庫県で育ち、日本の大学で医師免許を取得後、約50年前に単身で伊奈町にやってきて、小さな診療所を開設しました。徒手空拳の挑戦でしたが、医療の空白地帯であっただけに診療所には人が押し寄せ、みるみる発展して現在の伊奈病院に成長します。その後、蓮田駅前の一心会病院、介護老人福祉施設の蓮田オークプラザ、吾亦紅などを創設して現在に至っています。

 医療にかけた夢を次々と現実にしてきた王さんですが、もうひとつ大きな夢を持っています。自身を育ててくれた蓮田市、伊奈町をさらに発展させ、明るく楽しい街をつくることです。そこで注目したのが、地域を流れる元荒川でした。

元荒川は都市圏にあって、自然河川の形態を残す貴重な川です。鳥、魚、植物などの揺りかごであり、岸辺は市民の憩いの場にもなっています。今年は新型コロナ騒動で中止になりましたが、商工会主催の桜祭りは市民の祭りとして定着しています。しかし、この川はまだ可能性を秘めています。

桜祭り会場に隣接する宮前橋下流、左岸の河川敷に足を運んでみてください。下流の東北自動車道まで約一万坪の広大な土地が、半分は県管理の荒れ地、残りの半分が農地になっています。ここを整備したら、誰でもが利用できる公園になります。河川敷なので建物の建設はできませんが、花を植え、イベント広場をつくり、駐車場もつくる。
四季折々に人が集まる地域の核をつくる。
それが「空飛ぶアヒル夢公園」の構想です。
土地のとりまとめについては各方面と交渉中ですが、来年の春には本格的にオープンの予定。今年は手始めとして、敷地の一部でひまわり畑を育てています。

東北八重に続き、ハイブリッドの種まきも終了
東北八重に続き、ハイブリッドの種まきも終了

王さんは「空飛ぶアヒル」という不思議な名前について、こんなふうに話しています。

「アヒルは、もともとは空を飛んでいたんです。人に飼われ、体が重くなって、いつのまにか飛べなくなった。でもいつかまた飛べるかもしれない。そういう夢をたくさんの人と共有したいと思います」

共鳴する人間が集まり始めています。

この記事を書いている私(事務局、坂本、蓮田市在住)もそのひとりです。約40年間、ジャーナリズムの世界に身を置き、全国(特に東北被災地)の市民活動を取材し、伝えてきましたが、今度は「見る側」ではなく「つくる側」に参加したいと、お手伝いをさせていただいています。
公園以外にも、蓮田駅前に市民の交流場所をつくる構想も持っています。

楽しく、愉快な街づくりに参加したいという方は、是非、連絡をください。